CT検査
~CT検査とは~
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CTとは、コンピューター断層撮影の略です。X線を使って身体の断面や様々な臓器を詳
しく撮影します。
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検査はドーナツ型の装置を使用し撮影を行います。
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頭部、胸部、腹部、骨盤、四肢骨など、身体のあらゆる部位に行うことができ、レントゲン検査よりも精度が高いため、より正確な診断が可能となります。
~CT検査ってどんな時に行うの?~
CT検査の汎用性は非常に高く、様々な症状や疾患に検査の適応があります。
また正常組織と異なる病変の発見に優れた検査で、病気の早期発見に役立つことが多いです。
発熱や体重の減少、疲労感や体のだるさといった全身症状に加え、各部位では下記のような症状に有用です。
[頭部CT]
症状:頭部・顔面外傷、鼻づまり、めまい、頭痛、意識障害、吐き気・嘔吐、麻痺、言語障害、視野障害など
疾患:副鼻腔炎、クモ膜下出血、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、水頭症、頭蓋骨骨折など
[頸部CT]
症状:首の痛み、喉頭(のど)の痛み・違和感、嚥下障害、頸部のしこり(リンパ節腫脹や甲状腺腫大)、嗄声(かすれ声)、耳下腺や顎下腺(耳やあごの周り)の腫れ、異常な発汗など
疾患:唾液腺結石、甲状腺炎、甲状腺結節、咽喉頭の炎症(感染)、喉頭がん、咽頭がん、頸部食道がんなど
[胸部CT]
症状:息切れ、呼吸困難感、胸部痛、呼吸時の痛みや不快感、咳や痰、呼吸時のゼーゼー音、胸部の圧迫感、肋骨や胸部の筋肉の痛み、発熱や発汗、肩や腕に広がる痛みなど
疾患:肺炎、肺がん、結核、肺気腫、間質性肺疾患(肺線維症など)、冠動脈の石灰化、胸膜中皮腫、胸水、食道がん、胸部大動脈瘤など
[腹部CT]
症状:腹痛(胃痛・下腹部痛・側腹部痛など)、嘔気・嘔吐、下痢、腹部のしこり、鼠径部のしこりなど
疾患:感染性腸炎、胆のう結石、腎結石、虫垂炎、胆のう炎、腸重積、内蔵の捻転、肝嚢胞、腎嚢胞、腹腔内ヘルニア、脂肪腫、リンパ節の腫大、胃・腸の潰瘍、腸閉塞、炎症性腸疾患、肝腫瘍、膵炎、腹部大動脈瘤、腹部膿瘍、腹水、腹部外傷による臓器損傷や出血など
胃がん、十二指腸がん、小腸がん、大腸がん、肝臓がん、胆のうがん、膵がん、胃粘膜下腫瘍など
[手足・四肢・椎体・骨CT]
症状:首の痛み、寝違い、手足のしびれ、背部痛など
疾患:椎体骨折(頸部・胸部・腰部・仙骨部)、椎体ヘルニア、椎体脱臼、椎体すべり症、椎間板狭窄、ろっ骨骨折、四肢骨の骨折など
~検査の流れ~
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検査台にリラックスして横になってください。
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綺麗な画像を得るために検査中は動かないようにお願いします。
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胸部や腹部の検査をされる方は、検査中に息を止めて撮影します。
撮影時に機械の音声で呼吸の指示をしますので、それに合わせて息を止めて下さい。
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検査時間は撮影部位によって異なりますが、5〜20分程度です。
~検査前の注意事項~
1. 頭部・胸部・四肢(骨)・脊椎のCT撮影の方
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特に検査前にして頂く事はありません
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検査部位にアクセサリー(プラスティックや金属)が付いていますと綺麗な画像を得ることが出来ないので外して頂きます
2. 腹部・骨盤部のCT撮影の方
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検査前3時間は絶食です。少量の水分はお取りいただいても構いません
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常用薬は普段通り飲んでください。(造影検査を受けられる方で薬をおやめいただく場合があります)
3. 検査当日
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妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方
~放射線被ばくについて~
♦ CT検査はX線を用いるため、放射線被ばくがあります
♦ 病気や骨折などの診断に有用であり、診断を行うメリットが被ばくのデメリットを上回るときに検査を行います
♦ 当院では最新のCT検査装置を使用し、被ばく線量を抑え、良質な画像を撮影できる技術を備えておりますので、安心して検査をお受けください